タワー内のヒエラルキーを描いた傑作【ハイ・ライズ】

 

2015年イギリス製作の『ハイ・ライズ』は、タワーマンションに住むセレブの醜い争いを描いた珍しい作品です。

日本では2016年に公開されました。

トム・ヒドルストンが主人公であるロバート・ラング役を演じています。

セレブばかりが住む超高級タワーマンション

物語の主人公は医師であるロバート・ラングという男性です。

彼はあるとても高級なタワーマンションに引っ越してきます。

このマンションにはセレブばかりが住んでいます。

この様な所に住む事が出来るのは羨ましいと思わせる程、あらゆる設備の整った建物です。

スポーツジムやプール、スーパーマーケットもあります。

実は凄い!マンションの中のヒエラルキー

ここに住む住民達は日々誰かの部屋でパーティーを行っており、しばらくの間は酒池肉林な描写が続きます。

ラングもパーティーに誘われ住民と交流を持ちますが、そこでこのタワーには暗黙のヒエラルキーが存在する事に気が付きます。

ラングはこの建物内のルール、即ち上のフロアに上っていく程富豪である仕組みを理解し始めます。

バツが悪い事にラングは25階に住んでいますが、ラングの職場の部下であるマンローは39階に住んでいます。

停電をきっかけに下層階の人々の反逆が始まる

下の階に住んでいる人々は同じセレブでも、ローンを抱えていたり子供がいたりします。

表面上は豊かな生活をしている様に見えますが、彼らはそこまで大金持ちではありません。

ある日このマンションに停電が起こります。

しかしそれは低層階でしか起こらなかった様子であり、下の方のフロアに住む住民は怒り始めます。

その上子供の行儀が悪いからとプールの禁止も言い渡された人々は遂に、反乱を起こします。

この反乱の描写は凄まじく、ストーリーも恐ろしい方向へ展開していきます。

本作の原作はJ・G・バラード『ハイ・ライズ』で、1975年に発表された小説です。

上層階に住む建物の設計者であるロイヤルや、下級層に住むワイルダーらの板挟みになるラングですが、実は彼が一番したたかなのではと思い興味深く感じました 😎